海上に風車がプカリ 世界最大級「浮体式」洋上風力の実用化目指す
「浮体式」と呼ばれる洋上風力発電で、世界最大級となる設備の実用化に向けた共同研究が始まる。海底に固定しないで巨大な風車を支える構造物の開発を想定。1基あたりの出力を1万キロワット級に向上させ、日本国内での普及を目指す。
洋上風力発電には海底に固定する「着床式」もあるが、浅い海底の少ない日本近海では設置が難しい。浮体式はコストはかかるが深い海の上にも設置できるため、立地の選択肢が広がる。
共同研究するのは戸田建設と大阪大学大学院工学研究科。阪大は船舶など海洋に浮かべる構造物の研究で知られる。2023年に戸田建設との共同研究講座を設け、風車や海洋工学の研究者ら約10人が参加する予定だ。
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